進学情報詳細
北海道大学大学院 札幌キャンパス
大学院情報科学院

システム情報科学コース

  • 大学院
  • 国立
  • 北海道

高機能なシステムが高機能な社会をつくる

学べる分野
ロボット 電力システム パワーエレクトロニクス 電気電子機器 軽労化・人間拡張 制御理論・最適化理論 生産・加工システム CAD/CAE

どんなことが学べるか、どんな研究を行っているか

システムとは、特定の目的を実現するために、それぞれ異なる役割を持った複数の要素で構成されるまとまりや仕組みのことを指します。システム情報科学とは、システムを実現するために電気・電子・制御・情報・機械などの要素技術を組み合わせて用いる学術分野のことです。

システム情報科学コースでは、エレクトロニクスならびにメカトロニクスに関する広範な知識を学術的基盤として、工学システムならびに環境・人間システムのデザイン・モデリング・解析・計測・制御・最適化を行うための新しい知を創成、融合する分野に関する研究と教育を行います。持続可能社会に向けて社会が抱える様々な問題を俯瞰的な視点から発見し、解決する総合的な能力を有する人材を育成します。

本コースの研究・教育スペクトル

必要とされるシステムを新たに創りあげる「システム創成学分野」

ダイナミクスを自在に操る理論を構築する「システム制御理論研究室」、先端3次元デジタルモノづくりを実現する「ディジタル幾何処理工学研究室」、人を中心とした実フィールド・ロボットシステムを開発する「ヒューマンセントリック工学研究室」、サイバーフィールドの実現を目指す「システム環境情報学研究室」が、社会で必要とされるシステムを新たに”創成”するための、基礎理論、開発手法、運用手法、評価手法を研究開発しています。
【研究キーワード】ロボットシステム、システム制御、サイバーフィジカルシステム、大規模3次元モデリング、コンピュータビジョン、人間支援システム、軽労化・人間拡張、スマートマニュファクチャリング、レスキュー工学、CAD・CAM/CAE、BIM/CIM

ヒューマンセントリック工学研究室の一コマ(上)とシステム創成学分野の研究スナップショット(下:左から、車両ロボットの障害物回避、3次元計測データを融合した人工物の解析・設計技術、バーチャル・マニュファクチャリング)

融合によりシステムの質的な変革を実現する「システム融合学分野」

省エネのキーテクノロジーを開発する「電気エネルギー変換研究室」、未来の電力システムを創りだす「電力システム研究室」、電気電子機器の最適設計技術を開発する「電磁工学研究室」、知能ロボットシステムと環境情報解析技術を生み出す「知能ロボットシステム研究室」が、既存のシステム群に対して、”融合”によりシステムの質的な変革を実現するための、情報学を基盤とした研究開発に取り組んでいます。
【研究キーワード】次世代電力ネットワーク、再生可能エネルギー発電、グリーンエレクトロニクス、パワーエレクトロニクス、航空機の電動化(MEA)、先端電磁応用システム、電気自動車、最適設計、超電導応用、ヒューマノイドロボット、手術シミュレータ

電力システム研究室の一コマ(上)とシステム融合学分野の研究スナップショット(下:左から、電気自動車駆動用高効率インバータおよびモータの開発、トポロジー最適化で得られた機器形状、ヒューマノイドロボットHRP-2)

コースの特色

本コースでは、幅広いスキルと知識の習得が可能です。教育・研究領域はメカ・エレに関するソフトからハードまでをカバーしています。大学院の特別演習では、外部講師やコース教員による最新研究紹介、所属研究室以外での実験・実習の実施を通して、専門以外の幅広い知識とスキルを身に着けることができます。また、大学院中間報告会では、ポスターによる研究発表を通して、コース内の他研究室教員からのアドバイスと激励をいただけます。更に、本コースの連携分野に所属することにより、産業技術総合研究所(AIST)人工知能研究センター、宇宙航空研究開発機構(JAXA)地球観測研究センターの研究者の指導をうけることができます。本コースは、数多くの民間企業・研究所と共同研究を実施しています。実践的な研究開発が行えるとともに、その成果を社会に広く還元することができます。

産業技術総合研究所,JAXAとの連携分野

高専生のみなさんへ

ロボット、電力システム、パワーエレクトロニクス、軽労化・人間拡張、電子電気機器・超電導、制御理論、生産・加工システム、医療・災害救助支援、3次元形状処理の最先端研究を行いたい人、歓迎します。各研究室の研究室紹介、研究紹介動画をコースホームページ(右のリンク)にてご覧になれます。研究室見学も随時受け入れていますので、本コースに興味を持たれたら気楽にコンタクトください。皆さんと一緒にシステム情報科学の先端研究が行える日を楽しみにしています。