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金沢大学 融合学域
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文理医融合の知識を基に、イノベーションをリードする
自分がチャレンジしたい未来の課題解決の学びを、自分自身で進める
「融合学域」は、2021年に4つめの学域として金沢大学に設置されました。
文理医ボーダレスなカリキュラムや教員・学生のダイナミックな知見の融合を理念とし、イノベーション(革新)を創り出し、世界に羽ばたく次世代のリーダーの養成を目的としています。
・ 文理医の垣根を超えたカリキュラム体系で、自らの目標に合わせて最新知見や科学技術を広く深く学びます。
・ 3つのコアエリアの授業科目を並行学修し、未来課題を幅広く学びながら自身の課題の方向性を決定します。
・ オーダーメード型の履修指導に基づき、3つのコアエリアの配置科目と2つの探求エリアをバックキャスティング学修*しながら、自身の課題解決の糸口を求めて多様な分野を探求します。
・ 社会実装を見据え、STEAM教育や数理・データサイエンス・AI教育の実践により異分野融合教育モデルを構築・拡大していきます。
融合学域には、「先導学類」「観光デザイン学類」「スマート創成科学類」の3学類があります。
「先導学類」は、一人ひとりの関心に合わせた学びを通じて課題解決能力を身につけ、社会をリードする人材を育てる学類です。幅広い分野の講義が開講され、「未来の自分」や解決したい社会課題を起点に、今必要な学びを選択することができます。チャレンジ精神にあふれた学生が多く、在学中に起業する人もいます。
「観光デザイン学類」は、文理医すべての観点から観光を学べることが魅力の一つです。データ解析やヘルスツーリズムなどさまざまな角度から観光を探究し、観光の世界に新たな価値を生み出す人材を育てています。令和6年能登半島地震を踏まえた研究やボランティア活動も活発に行われており、金沢大学内および地域の防災・復興活動をリードする役割を担っています。
「スマート創成科学類」は、AR、VR、自動運転などのスマート技術を活用し社会で起こる事象を数理的に実証し、誰もが豊かに暮らせる社会を実現する人材を養成します。金沢大学が持つICT技術を活用して最先端の技術を学べるこの学類では、学生自らがバーチャルキャンパスや学域公式AIキャラクターを開発して学外イベントで活用するなど、学生の自主的な活動も盛んです。
2025年には接続する大学院も設置され、文理医融合教育の深化、高度化し、総合知創出とその人材育成を可能にしています。
多様な人材が生み出す新しい価値
融合学域では現在、60名を超える教員が60以上の文理医の垣根を超えた専門分野を網羅し、学生それぞれの課題に沿った文理医融合教育の展開を可能にしています。
募集する学生にも多様性を求め、多様な「知」が新しい価値を創出し未来の科学技術・イノベーションの力を高めることにつながる、と考えています。
3年次編入学試験でも、一般選抜、外国人留学生選抜、社会人選抜を実施し、高等専門学校のみならず、短期大学や専門・専修学校、また大学に2年以上在学し62単位以上取得した者、留学生や社会人を受け入れています。
募集する人数が比較的多い理由は、融合学域では多様性を求めているからです。
日常的に多様な背景を持つ他者との共創やグローバルな観点で課題探求に取り組む、ダイバーシティ教育環境を構築しています。
高等専門学校での専門的な理工系の学びを、融合学域では社会に実装するための学修を得て発展させることができます。
また、高等専門学校で文系のコースにいた方は、さらにその学びを深めることができます。
卒業後の進路は、高等専門学校で理系であっても文系的な職種への就職も可能で、学域での研究をさらに発展させる大学院への進学、起業など、あらゆる方向に拡がります。
融合学域でぜひあなたの可能性を拡げてください。
【融合学域教員から高専生へのメッセージ】いまどきの「ものづくり」を軸にしたイノベーション
2010年ごろから、3DプリンタなどのデジタルファブリケーションやArduino、RaspberryPiなどのこなれた電子技術をベースにした、旧来型の「ものづくり」の枠にとらわれない、いまどきの「ものづくり」が生まれ、Makerムーブメントとも呼ばれる世界的な潮流になっています。そしてそれは、技術開発を加速し、次々とイノベーションを生み出しています。これは「技術の民主化」とも呼ばれ、技術者でない人でも技術を活用できる時代になった、ともいえ、例えばMakerFaireのような「ものづくりの祭典」に集う人たちの多様性として現れています。
しかしそのような時代だからこそ、「描いた夢を実装する」ことができる技術の素養がある人の価値は、むしろ高まっている、ともいえます。高専のみなさんは、そのような人たちです。
ここには、技術の素養をもったみなさんが、その力を思う存分発揮できる「場」があります。いっしょに、夢を具体化しませんか。
(このセクションの執筆と写真提供:秋田純一教授 @akita11 )
動画
3年次編入学向けキャンパスビジット令和8年度入試説明
令和8年度3年次編入学(編入学生との座談会)
2025年融合学域交流イベント第一部 学域・学類と学生・卒業生の活動紹介