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科学のチカラで産業を創造する
What’s SANKEN? ― 分野の壁がない研究所
産研(SANKEN)は、大阪大学の附置研究所です。
材料、情報、生体——ふだんは別々の学科に分かれている分野の研究者が、ひとつの研究所に集まっています。
環境・エネルギー、医療・健康、安全・安心。
どれも一つの分野だけでは解けない課題です。だからこそ産研では、隣の研究室との「その話、面白いですね」から共同研究が始まります。
最先端の研究で社会の課題を解く。その現場が、ここにあります。
「産業科学」だから、研究が社会につながる
「産業科学」の名を冠する研究所として、産研は企業との共同研究を数多く手がけています。
自分の研究が実際の技術や製品につながっていく過程を、学生のうちから間近で見られる。これは産研ならではの環境です。
同時に、大阪大学大学院の各研究科と密接に連携し、研究者・技術者の育成にも力を注いできました。
装置を自分で組み、手を動かして確かめる——高専で身につけたその力は、研究の現場でそのまま武器になります。
産研で研究するには ― 高専からの進み方
産研には現在、大阪大学大学院の6つの研究科(理学研究科、薬学研究科、工学研究科、基礎工学研究科、情報科学研究科、生命機能研究科)より、200名を超える大学院生が在籍しています。
出身大学、学部を問わず、一緒に研究を推し進める意欲の高い学生の入所を歓迎します。
産研の大学院生になるまでの流れ
1. 産研HPの研究紹介を見て、気になる研究室を見つける
2. その研究室の教員に直接メールで連絡し、見学させてもらう
3. どの研究科を受験すればよいか相談する(研究室によって受験する研究科が異なります)
4. 各研究科の大学院入試を受験する
高専専攻科を修了される方は、大学院入試を受けて産研に進学できます。
まずは研究室見学から。気軽に連絡してください。
高専から産研へ ― 先輩教員からのメッセージ
私は奈良高専の物質化学工学科を卒業し、専攻科に進んだあと、大阪大学大学院理学研究科に進学しました。所属した研究室は産業科学研究所(産研)にあり、修士・博士課程を通してここで研究に取り組みました。いまは産研の総合解析センターで、分子の構造を詳しく調べるNMR(核磁気共鳴)という分析装置を担当しながら、有機合成化学の研究をしています。なかでも、「右手と左手のように鏡像の関係にある分子を、狙った片方だけつくり分ける」不斉触媒の研究に取り組んでいます。
高専から大学院に進むとき、正直に言えば不安がありました。まわりは大学の学部から進学してきた人が多かったからです。でも研究室に入ってすぐに気づきました。高専では1年生から学生実験があり、本科4年から専攻科までの3年余りは、研究室でほとんど毎日のように実験をしてきました。その経験は、そのまま強みになりました。装置を触るのが怖くない、手が動く、うまくいかないときに自分で原因を探せる。研究の現場で本当に効いてくるのは、まさにその力です。
産研には、私のように外部から大阪大学の大学院に進学してきた学生も多くいます。違う環境で学んできた仲間と刺激し合いながら研究できることも、産研の魅力の一つです。また、化学、材料、情報、生物など、分野の異なる研究者が同じ研究所にいて、ちょっとした相談や立ち話から共同研究が始まることもあります。私自身、一度は薬学研究科に移りましたが、またこの研究所に戻ってきました。それだけ居心地がよく、刺激のある場所だと感じています。
そして産研は、研究一色の場所ではありません。「研究するときは集中する、遊ぶときは全力で楽しむ」。研究所のイベントや留学生との交流など、オフの時間も充実しています。根を詰めるだけでは、いい研究は続きませんから。
高専で身につけた実験力や、自分で考えて手を動かす力は、その先の研究でも大きな武器になります。高専から大学院への進学や、その先の研究者という道に興味があれば、ぜひ一度、産研を見に来てください!