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電気製品(新製品)の試験・認証
日々、新しいものが発売される電気製品。数年前では想像できなかった機能が増えているのに、なぜ誤作動などによる感電や事故などもなく、安全が守られ続けているのでしょうか。それは、海外や国内で決められたルールである規格に基づいて、第三者機関が試験をしているからなのをご存知でしたか。実は、その機関のひとつがJQA。身近な家電の裏側を見ると安全性を示すSマークの下に“JQA”と書かれているのも、このことからなのです。このSマークだけでなく、お客さまが望まれた規格による試験を行って、安全性を認めることを「認証」と言います。認証を取得していないと、せっかくつくった新製品を販売することも、輸出することも制限されてしまうのです。私は就職活動中、メーカーなども受けていましたが、この認証をはじめとするJQAの業務を知り、「社会の縁の下の力持ち」となる仕事だと感じたことが、入構の決め手となりました。そして、これまでにテレビやDVDプレイヤーといった、AV機器の試験業務を経験し、現在は家電と測定・分析機器を担当しています。
私たちが行う認証のための試験は、ただ決められた項目を行うだけではなく、新製品や新機能についてメーカーが想定している使い方を超えて、生活シーンでどのように使われるかを想定して試験を行う必要もあります。例えば、モーターが内蔵されている製品であれば、モーター内部にホコリが入って過負荷状態となったときに、人がそばにいれば異常を感じて製品を止めることができます。しかし、人がいない場所での使用では事故につながるかもしれません。こうした使用状況に合わせ、試験の必要性を判断します。そのため、遠隔から無人で使用されることの有無なども含めて、メーカーに開発意図を伺うこともあります。また、先進的な技術を用いた製品は、国内または国際会議で規格の考え方や解釈について議論された内容も踏まえて、判断を行うことも。このような認証業務の面白みは、やはり世に出る前の新製品に触れて驚くことができること。そして、世に出た後に家電量販店などで自分が携わった製品を手にでき、自分の仕事を実感できることだと思っています。
計測器の校正(calibration) ・検定
モノづくりに使われている、モノサシやハカリなどの計測機器。実際は計測器が示す値にはズレが生じていることがあります。そのズレを明確にするのが「校正」業務です。お客さまから計測機器をお預かりし、JQAにある標準器との値の比較を行うのです。さらに、測定時の室温などの環境や作業方法により、どうしても発生してしまう値のばらつきを“不確かさ”と呼び、これらを±0.1℃のように証明書へと記載します。この“不確かさ”が必要なのは、例えば、ある製品の規格により、その部品を「23℃±0.5℃での環境下で製造しなければならない」などのとき。校正結果と“不確かさ”をもとに信頼性を担保しているのです。はじめ、私は「校正」という仕事を知りませんでした。「科学や技術の根幹に携わる仕事をしたい」と、研究職を中心に就職活動をするなかで、偶然JQAと出会ったのです。そして、実際に業務を見せてもらったときに、研究所に似た雰囲気に魅力を感じたこと、またJQAは国内でも数少ない標準器を扱っており、自身で校正した値に確固たる根拠があり、それが国家標準へとつながっていくことが「根幹に携わる仕事」と感じ、入構を決めたのです。
現在、私が担当しているのは温度・湿度・露点計の校正業務です。街で見る温度計や湿度計の値は、細かくても小数点第1位までだと思います。しかし、精密機器メーカーで使われる計測機器になると、相対湿度が0.01%まで正確に測ることが必要になります。温度はさらに厳しくて、0.001℃まで必要となることも。そのため、国内最高精度の温度・湿度計を用い、桁数も0.01%、0.001%までを校正することもあります。これらの業務のなかで今、最もやりがいを感じているのは、室温より高い温度の環境で行う露点校正です。校正を行う上で最も重要なのは、求められる環境を正確につくることですが、その環境が高温の場合、検査室の室温が影響を与えてしまうのです。
特に湿度を校正する上で最も注意が必要なのは結露です。結露があると湿度の値が正しく測定できないため、環境をつくる機器と計測を行う場所をつなぐ30cmほどの管を保温材で巻くなどし、厳密な温度管理をしているのです。この露点校正は難易度が非常に高く、技術者として力量を求められるもの。難しいテーマを任されることは、自分の誇りにもなっています。
建設材料の試験・検査
大きな建物をつくって社会に貢献したい。大学で建築学を専攻していたため就職活動をはじめたころは、そう考えていました。しかし、JQAに出会ったことで建物の中身である建設材料に関わり、多くの人たちの安全や安心を支えるという仕事に興味を持ちました。現在はコンクリートの原料である砂や砂利などの骨材、水の化学試験と、完成後の建物からくり抜いたコンクリートコアの化学試験を担当しています。実は、コンクリートをはじめとする建設材料は、その品質が建物の安全性を大きく左右するため、JIS規格で試験方法や成分、強度の基準も定められています。化学試験はこのJIS規格に従って成分面を調べるために行うのです。実際に試験をしてみて驚いたのは、「建物の安全のため、人の安心のためにここまでやるのか…」と感じるくらい事細かに分析することです。例えば、試薬と混ぜるためにコンクリートコアを粉砕するにしても0.001g単位で使用するため、機械を使用して数十分かけて微細にします。その微細にした材料を試験するため、検出する物質の量ももちろん少なく、すこしでも手順に不備や雑なところがあれば、数値が変わってしまうのです。
この細かさと丁寧さ、そして正確さが求められる化学試験。私は、基本的な建設材料については知識がありましたが化学については高校以来、専門的に学んでこなかったため、最初はかなり苦戦しました。さまざまな薬品や実験器具の取り扱いだけでなく、コミュニケーションに必要となる化学用語にも慣れていなかったのです。正直、分からないことが多く、このままではダメだと思って化学の教科書を探したくらいでした。でも、先輩に教えてもらいながら自分でも一から学び直し、一度行った試験は次から一人でできるように詳細をメモにまとめることで、任される試験も増えてきました。そのなかでやりがいを感じるのは、やはりコンクリートコアの試験。ある街の小さな橋から日本の大動脈と言われるような高速道路まで、本当に数多くのインフラの劣化調査に対して試験を行うので、常に社会への貢献を実感できています。そして、この仕事に携わる上で今後の目標は、まず目の前のことをどんどん吸収し、知識を深めて化学試験のプロフェッショナルになること。次に高い視座を持って目の前の試験だけでなく、お客さまや社会について深く考えながら価値を提供できる人になりたい。そう考えています。
動画
JQA事業紹介
職員インタビュー